1 前時の学習背かの確認とその発展としての位置づけ
2 課題場面の提示
動画により、平行移動による直方体の構成場面などをもとにして、
平面の移動により空間図形が作られることを知る
3 本時の課題の設定
「おもしろい立体クイズをつくろう」
4 自力解決
5 練り上げ1
動画による基本図形の問題の検討
6 練り上げ2
小集団による作成問題の検討
7 練り上げ3
選抜問題5問の提示とその解決
動画により、複雑な図形の移動による空間図形の構成を知る
選抜問題に関する数学的な価値付け
いずれにおいても平面を平行移動又は回転移動することにより、空間図形が構成される様子を示す内容であった。 そのためか多くの生徒は興味をもって学習に取り組んでいた。 この内容は、生徒によってはイメージがわきにくいこともあり、なかなか理解できない生徒も多いが、本実践においては多くの生徒の理解が得られたと感じている。
空間図形の指導の目的は様々とあるが、その主たるものは空間観念の育成に他ならない。 これは、座学としては十分に取り扱えないものがあり、多くの先行研究では模型づくりなどを取り入れるなど指導上の工夫がなされてきた。 しかし、平行移動や回転移動による立体の構成では、これといった決め手となる指導法が導かれていない。 この点で、本実践のようなデジタルコンテンツを用いた動画としての教材の提示が有効であったことは注目に値すると考える。