【１】問題を提示する。

　　問題：右の図形の面積の出し方を考えよう。

【２】課題を解決させる。

　　＊わからない子どもにはデジタルコンテンツを用いて支援する。

【３】それぞれの解法を発表させる。

　　＊デジタルコンテンツを用いてそれぞれの解決方法を提示する。

　　＊それぞれの解法の工夫している点や共通点を確認していく。

【５】複合図形の面積の求め方についてまとめる。

　　【面積の公式が使える形に直せばいい】

http://www.nicer.go.jp/lom/data/contents/sozai/N58/No22.html

４年生の面積学習において習熟度別学習を取り入れ、比較的算数を苦手としている児童へのデジタルコンテンツの使用を試みた。

問題解決学習の形式を取り入れ、支援の場面やまとめでの場面にデジタルコンテンツを活用した。具体的には、自力解決の場面において、戸惑っている児童をパソコンのそばに集め、コンテンツを動かし、問題解決のためのヒントとして与えた。また、まとめの場面では、児童が発表したそれぞれの解法から、コンテンツの内容を捉えさせることにより、式をよむ力をつけさせようと考えた。

• 支援の場面で本コンテンツを使用することにより、集中して話を聞く様子が見られた。また、「あ、わかった」と声を上げると自分の席に戻り、すぐに問題を解決する児童も見られた。
• まとめの場面において、児童が解決のために立てた式から「このやり方はパソコンのどの画面と同じになるかな」と発問し、児童に考えさせる場を作った。スクリーンを凝視し、よく考えている様子が見てとれた。
• 授業の終わりに書いてもらった授業感想には、「とてもよかった」「パソコンがあってよくわかった」というものが多くみられた。子どもには好評であった。

• 「複雑な形でも、面積の公式が使える形に直せばいい」ということに多くの児童が気づいていた。初期の目標は十分に達成できた。算数を苦手としている児童を指導する際には、デジタルコンテンツが有効な教具となりうると感じた。
• 自力解決の際困っている児童だけを集め、その子たちだけにコンテンツを見せたのは、支援として有効な方法であった。
• まとめの際、コンテンツと児童が立てた式を対比させることにより、式をよむ力をつける指導としても有効であった。
• 使用したコンテンツについて、ストップボタンがついていたり、説明がもっと省かれていたりするとさらによいと感じた。