伝え合う心」を育てるために五感のいくつかを使えない状態でのコミュニケーション体験を 授業の中で実施した。映像のみ、音声のみ、 言葉のみの切り替えをしながら児童に手話をさせることで五感の重要性はもちろんのこと、 根本的なコミュニケーション能力としての「伝え合う心」の重要性に気付かせる。
1.教科書に載っている手話をする。
2.文字による伝え方で手話をする。
3.映像による伝え方で手話をする。
4.それぞれの伝え方の違いについて考える
先ずは言葉のみの説明で手話をさせてみる。 その後手話の動画を見せて、教科書を読むだけの言葉だけでの情報の伝わり方と、 画像が一緒になった場合の伝わり方とを比べさせる。
次に手話で対話をしている動画を映像のみで見せて、 どんな会話をしているのかを動作だけで予想させる。
動画を繰り返し提示できること、音声のみや画像のみの切り替えが容易なことを活用した。
教師が直接動作を見せても良かったのだが、手話での対話を提示することは難しい。 また、繰り返し見せられることが子どもの興味関心を引くのにとても効果的だった。
映像を真似して自主的に手話をしようとしていた。 手話の動作だけで会話の内容を予想する時は大いに盛り上がった。
予想以上の効果をあげることができた。 教師が手話をやって見せるのでは繰り返し同じ動作をすることは難しい。 また会話となると一人での指導は無理となる。 今回の動画を使った授業実践は非常に効果的だったと思う。