文学作品の読解を中心とした単元である。
導入として教材を読む前に、椋鳩十資料館やガンの画像、 他の作品を収めた本を提示し、想像をふくらませる助けとする。
ガンを実際に見たことのない児童も多く、飛来する様子がスクリーンに映し出され、 その数の多さや飛び方に驚いていた児童が多かった。
物語の教材の中で実際の映像を使うことは、イメージが固定されるおそれがあるため、 難しいところである。しかし、今回の「大造じいさんとガン」のように、 動物と人間とのかかわりを描いた作品の場合、実物を見ておくことは物語の読解の妨げになることはないと考える。 ガンがどの程度の大きさなのか、どのように飛ぶのか、それを見ておくことで、 登場する残雪というガンに対する思いが深まったり、作品世界により入り込みやすくなるように感じられた。