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小学校 5年 社会 公害から暮らしを守る

指導案
授業概要

昭和30年代の四日市市の写真と現在のまちの写真とを比較し,両者の違いにつ  いて考える。

四日市市の他にも同様の事例があること(北九州市の事例)を知り,自分の問  題をもつとともに学習の計画を立てる。

北九州市と四日市市で起きた公害とその対策について,被害の様子や発生の原因  を資料集やインターネットなどを活用して調べる。

調べて分かったことを発表し合うと共に,住民の健康と青空を取り戻すまでの北  九州市の人たちの願いや努力について考える。

環境を守り続けようとする北九州市の人たちの取り組みを調べ,公害の問題から  学ぶべきことは何かについて考える。

今回の授業で活用したデジタルコンテンツ
今回の授業におけるデジタルコンテンツの活用

大気汚染がひどかった頃の静止画像6枚と,アニメーションを含む静止画像4  枚の他,四日市市内全域の航空写真(部分拡大可能)を活用し,現在の工場の  様子,海や大気の様子などがとらえられるようにする。

大気汚染がひどかった頃と現在の写真とを比較することを通して,生活環境が  改善されてきたことに気づくと共に,公害に対する対策についての学習問題を  もてるようにする。

児童・生徒の反応

大気の汚れがひどかった頃の静止画像からは「空気がきたない」「工場が平和  を守っていない」など,40年ほど前の四日市市の状態に驚きの声があった。

昭和30年代と現在の四日市市の様子の比較から「誰が空気をきれいにしたの  か」「空気清浄機をつかったのか」「誰かが裁判を起こしたのではないか」など,  公害の対策に対する予想が出された。

授業を終えて

静止画像にっよって,昭和30年代と現在の四日市市の様子を比較させたこと  で,児童に公害への対策に対する疑問を喚起させることができた。

資料の数を増やしたために,やや情報過多になったところがあった。

写真を比較させる時に,2枚の写真を同時に提示できなかった。パワーポイン  ト等に落として加工すれば可能だが,今回は写真を一枚ずつ提示する方法を採  ったため,これができなかった。授業の準備時間にゆとりがあれば可能になる  が今回は時間的に難しかった。