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小学校 5年 算数

指導案
授業概要

円の面積の第2時で、円を変形して既習の図形にして面積を求める授業であ る。次時には、円の面積を求める公式を導き出す。

前時に、円の面積を求めるというめあては子どもたちがもっているので、意 欲的に取り組んだ。

自力解決では、ほとんどの子どもが円を16等分か32等分して、それを平 行四辺形か三角形に張り直していた。しかし、2名ほど8等分、または16等 分にした、扇形の面積を求め、それを8倍または16倍して、円の面積を求め た。

自力解決の途中で(28分の内、12分後)に、教育コンテンツを用いて、円 を変形していく様子の動画を見て、自分の活動の参考にするようにした。

その後、自力解決を続け各自が円の面積を求めることができた。次にどのよ うに調べたか、またその結果を発表し、話し合った。

今回の授業で活用したデジタルコンテンツ
今回の授業におけるデジタルコンテンツの活用

自力解決の時間の途中に、子どもたちの解決の様子を見て、このコンテンツ (動画)を使用した。

子どもが円をほかの図形に変形しようとする際、円をどのように分割しどの ように移動させたらいいか、分かりやすくとらえることができ、子どもは解決 方法を修正したりヒントとして役立てたりした。また、解決に向かっている子 どもには、自分の考えが正しいことを確かめることができた。

児童・生徒の反応

いつもと同じように授業を始め、自力解決がかなり進んだ頃、教育コンテン ツを用いて、円を変形していく例の動画を見せた。

日頃、算数ではパソコンやプロジェクターは使わないので、子どもたちは期 待していたのは確かだが、予想以上に反応があった。動画をほとんどの子ども が喜んだ。そして、「なるほど。」「ああやればいいのか。」「おー。」などの声が 聞こえた。

自分で解決方法が分かっている子どもは、確かめとして自信につながった。 解決方法が分からない子どもはいなかったが、自分の考えの間違いに気づいた 子どもは3名程度いて、この子たちには、確かにプラスになったと実感した。

プロジェクターで全体に示した後、もう1度みたい子どもはパソコンで見て もよいという指示を出すと、数名が見に来て自分の考えと比べていた。

授業を終えて

教師が実際にやって説明することもできるが、今回のコンテンツを使用する ことで、短時間に必要な情報を与えることができたので、子どもの思考を大き く止めることはなかった。また、教師が説明するために作業を作業を中断させ るのと違い、自力解決している中で自由な雰囲気が保てた。子どもの関心や意 欲も高めることができたようだ。

できれば、教科書に載っている程度の複数の教材があるとよかった。